先日、Amazonで無情にも
自動返品の憂き目にあってしまったコンパクトフラッシュだが、無事届いた。
今回購入したコンパクトフラッシュは、台湾の大手Transcendの8GBで、133倍速というやつだ(型番TS8GCF133)。価格は2,080円なり。

なぜコンパクトフラッシュを購入したかというと、IDE変換基盤を使ってノートPCをシリコンディスク化するためだ。
自宅にある古いノートパソコンの2.5インチハードディスクをコンパクトフラッシュに置き換えることで、超静音PCが実現できる。なにせ古いパソコンのハードディスクは超うるさいから。
IDE変換基盤はPCデポにて玄人志向の
KRHK-CF2.5IDEを購入。
秋葉だったら1,000円くらいで売ってるんだけど、盛岡じゃ2.5インチ用はこれしか売ってなかった・・・。価格は約2,000円ほど。

箱の中には変換基盤がぽろり。

コンパクトフラッシュを挿すとこうなる。

今回ハードディスクを換装するノートPCは、富士通の10年以上前に発売されたもの。スペックはCPUがPentiumII-300MHz、メモリが128MBと超非力。
さっそくハードディスクを取り外し、コンパクトフラッシュを取り付け。ハードディスクよりもコンパクトなので、揺らすと中でカタカタと音がなる。
とりあえずどんな使用感なのか試したかったので、今回はWindows2000をインストール。
CD-ROMから起動してみると、コンパクトフラッシュはあっさりと認識された。音は超静か。そりゃ一番の騒音の発生源であるハードディスクが入ってないんだから、当然か。
Windows2000のインストールも普通に実行可能であった。が、やはり時間がかかるので、夜に実行してほっといて、朝になってからまた続行して、やっと終了。
Windowsを使ってみた感じでは、結構普通。多少のもっさり感はあるが、起動も終了もごく普通に動いている気がする。
電源を入れてWindows2000が完全に起動終了するまでは、約1分。
それだけじゃわからないので、
CrystalDiskMarkでベンチマークを取ってみた。
まずはコンパクトフラッシュの場合。フォーマットはFAT32。

むむぅ〜やはり書き込みが非常に遅い。
コンパクトフラッシュには、SLCとMLCの2種類がある。SLCは高速で耐久性が高いけど、高価。MLCは低速で耐久性はあまり高くないけど、安価。
今回購入したのは当然ながらMLC。だってSLCはMLCのものに比べて、3〜4倍くらいの値段なんだもの。SSDがガタガタと値下がりしている時代に、そんなに金払って高速なコンパクトフラッシュをハードディスクの代用にするのは意味ないでしょう。
それに今回は実験というか遊びでやっているので、なるべくお金はかけない方針なのだ。
ちなみにネットで調べたところによると、コンパクトフラッシュをNTFSでフォーマットすると、死ぬほど遅いらしい・・・。
コンパクトフラッシュの比較対象がないとだめなので、元々搭載されていたハードディスクに同様にWindows2000をインストールして、ベンチマークを取ってみた。フォーマットは同じくFAT32。

やっぱ書き込みはコンパクトフラッシュよりも速いな。
Sequential Writeはコンパクトフラッシュの方が速いけど、ランダムなWriteになるとハードディスクが圧倒的に速い。特に4Kなんて10倍速い。
しかし、その代わりReadはコンパクトフラッシュがあらゆる場面で圧倒的に速い。10年以上前の2.5インチハードディスクとの比較だから当然の結果ではあるけれど、最新のハードディスクと比較してもやはりこちらの方が早いようだ。
全体的な使用感は、正直ハードディスクの方が速いよ。書き込みが発生するような処理では、コンパクトフラッシュはもっさり感が倍増する。逆に読み込みだけの処理の場合は、さくさくと早いんだけどね。
ま、元々マシン自体がもっさりしているわけで、別にコンパクトフラッシュでもいけるんじゃないの、というのが今回の結論。
ただ、コンパクトフラッシュをハードディスク代わりにするのは、耐久性という面においては不安がある。そもそもそういう使用方法を想定されていないわけで、この状態で使い続けたらいつまで持つのかという心配はある。
でも何より、ほぼ無音になったのがうれしい。古いPCだから、消費電力も極小なはず。
今度時間ができたら、Windowsじゃなくて、Linuxでもインストールして遊んでみようかな〜。